GitHub ActionsでLighthouseを実行する(treosh/lighthouse-ci-actions@v2使用)

サイトのリニューアル関連の記事の続きです。

新しいサイトはGitHubで管理しているので、GitHub Actionsを使った色々なテストをやっています。 そのうちの1つが、Lighthouseを使ったSEO対策やWebサイトの速度に関するテストです。

速度に影響すると思ってなかったところで影響が出てたりとか、そういうのが見えて結構面白いです。

Workflowの定義

まずはforkflowの定義ファイルを作ります。 .github/workflows/test.yml的な名前のやつ。

手軽にテストを実行するために、今回はtreosh/lighthouse-ci-actionsというものを使わせていただきます。 lhciコマンドを使うって手もあるみたいだけれど、面倒臭そうだったので。

name: Lighthouse CI

on: [push]

jobs:
  lighthouse-test:
    name: Lighthouse CI
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v2
      - uses: actions/setup-node@v1
      - run: npm ci
      - run: npm run build

      - uses: treosh/lighthouse-ci-actions@v2
        with:
          configPath: '.github/workflows/lighthouse.json'
          uploadArtifacts: true

npm run buildしてnpm startするタイプのよくあるNode.jsのプロジェクトでの設定です。 このあたりを置き換えれば、Node.js以外のプロジェクトでも使えるはずです。

lighthouserc.jsonの定義

次に、workflowで指定した設定ファイルの中身を作ります。 .github/workflows/lighthouse.jsonにしたやつ。

これはディレクトリの指定とか無いので、どこに置いても大丈夫です。 CI関連をまとめたかったのでworkflowsの中に置いてみたけれど、あんまりお行儀は良く無い気もする。

以下はこのサイトで使っている設定を少し簡略化したやつです。

{
  "ci": {
    "collect": {
      "startServerCommand": "npm start",
      "url": [
        "http://localhost:3000/",
        "http://localhost:3000/blog"
      ]
    },
    "assert": {
      "preset": "lighthouse:no-pwa",
      "assertions": {
        "canonical": "off",
        "uses-http2": "off"
      }
    }
  }
}

.ci.collect.urlにテストしたい対象のURLを、.ci.assertの中に適用したいルールを指定します。 ここでも.ci.collect.startServerCommandを書き換えてあげればNode.jsじゃないプロジェクトのテストも出来ます。

上記の例では最小限で、meta canonicalが正しいかのテスト(localhostなのでまずエラーになる)と、http2を使ってるかどうかのテスト(localhostなので常にエラーになる)を無効にしています。 サイトの特性に合せて設定してみてください。閾値とかも決められるようになっているみたいです。

使えるルールの一覧とか探したんですが見当たらなかったので、プリセットの定義ファイルを見ながらなんとかしました。

試してみる

これで、あとはGitHubにpushすればLighthouseが自動で実行されるはずです。

実行結果は以下のような感じで、GitHubのActionsタブから見ることが出来ます。

GitHubのActionsタブのスクリーンショット。Lighthouse Testが落ちていて、エラーメッセージが表示されている。lighthouse-resultsという名前でレポートファイルをダウンロード出来るようにもなっている。

とても手軽でとても便利。


参考: